優待食堂

【優待食堂】出前館、最後の晩餐・優待めし(2484)

2021年8月31日

出前館の株主優待は2021年2月分の配布を持って廃止となりました。

2021年8月31日は出前館の株主優待最後の優待利用日です。せっかくのなのでブログに書くことにしました。

出前館株主優待券
クーポンは使用済みですよ😜

もう使えなくなるので株主優待券をそのままアップしてみました😆

出前館株主優待券裏
折角なので裏面もアップ

出前館は長期保有した時のメリットが大きかったので、まさか廃止になるとは思いませんでした。ただ今のデリバリー業界を考えると致し方ないのかなぁと思います。この件については最後に書きます。

出前館手続き画面
このクーポンコードも見ることがありませんね。

株主優待券はクーポンコードとして入力します。入力すると写真のように「【株式会社出前館】株主優待1000円引き」と表記されます。一度に1回しか使えませんが、2,000円近い商品を注文しても半額以下になるのは凄いお得感があるんですよね。

これが1200円だとお得ですね🤤

これが商品です。配達料金以上の値引きなので実際には商品値引きにも使われていることになります。考え方を変えると、個人経営の飲食店に株主優待適用されているような感じになります。なので出前館の株主優待を使うときは、割引券や優待券があるお店は避けてましたね。そのくらいのメリットがありました。

さて、今回出前館が株主優待を辞めた理由を色々と検証しましたが、私として出した結論は「株主の入れ替え」でした。え!株主を選ぶことなんかできるの?、という意見があると思います。私もそうでしたが、実際にビジネススクールでファイナンスを勉強すると、企業が大きな変革をするとき決議権を持つ株主を入れ替えることがあります。いわゆる「バスに誰を乗せるか」理論となります。
優待廃止前の出前館の株主は優待目的の人が多いため「個人」で「長期保有」で「出前館を安定して利用」する人になります。裏を返せば「現状を変えて欲しくない人」ということになります。出前館はこのやり方で今まで成長してきました。しかし昨年から少しづつ状況は変わってきます。まずは創業者と言われる社長の交代が挙げられます。もともと資金調達で競合先であるウーバーイーツの運営会社のLINEを株主に受け入れてしまったためいつでも社長交代できる環境ではありました。そして今回の株主優待廃止を決定づけたのは「KDDIの市場参入(MENUに出資)」です。出前館の株主を辿るとZホールディングスとなり、ソフトバンクグループとなります。いわばKDDIとSoftbankがデリバリー市場で激突する構図となります。そしてZホールディングスは出前館以外にウーバーイーツがあり、KDDIに勝つには経営資源を集約する必要が出てきました。普通であれば出前館とウーバーイーツを単純にくっつけるだけですが、出前館の株主優待をウーバーイーツで使われると、ただでさえ運営の厳しいウーバーイーツは耐えられかねないのではないかと思われます。また出前館の株主は急激な変革は望んでいない株主が多いと思われます。なのでこのタイミングで株主優待を廃止すれば、優待メインの株主を一掃し成長路線を求める株主に入れ替えることになります。実際に株主優待廃止を発表した後大きく売られ、数日後には株価を持ち直しました。表面的には一時的な株価の変動ですが、個人株主は相当入れ替わったはずです。少なくとも優待メインの株主が買いましたことは考えにくいですね。

今回の私の予想が当たったかどうかは、年内の出前館の変革が目に見えれば当たりといったところでしょうか。

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